
文章:居細工 豊
先生のお考えでは、ざっくり言って西洋哲学と東洋思想(東洋哲学?)との違いは何でしょうか。
先生が日頃感じておられることを教えてください。
西洋哲学と東洋思想との違いについての質問にお答えしたいと思います。
もちろん私個人の意見として受け取っていただきたいと思います。
基本的に東洋と西洋の世界観の違いは、そのまま自然観の違いだと思います。
西洋にとっての自然は支配コントロールの対象としての自然であり、東洋の自然は共存共栄していくべき自然だと思います。
そのことから、自然科学が発達するのは西洋で、東洋では自然を対象化する視点がないので、自然科学は発達しなかったと考えられます。(西洋から輸入するしかなかった)
続いて、人間生活に大きく影響与えた東洋と西洋の違いはやはり宗教だと思います。
もちろん西洋の宗教と言えばキリスト教、東洋の宗教と言えば仏教ではないかと思います。
次に、宗教と哲学の違いについて申し上げます。
宗教は世界観について検証不可能であるのに対し、哲学は誰もが納得できるようにその世界説明が検証できる点に違いがあります。
ですから、哲学と言う以上、西洋哲学であっても、東洋哲学であっても、どちらも検証可能でなければなりません。
結論を言いますと、西洋哲学は、ギリシャの自然哲学に始まり、キリスト教に支配された暗黒時代を経て、現代哲学に至っていると思います。
それに対して東洋では、哲学と言うよりもやはり思想と言うべきものがあると思います。
タオイズムや老荘思想のように、自然に逆らわないのがその特徴だと思います。
ですから、現代のように異常気象や地球温暖化が進む時代においては、西洋哲学よりも東洋思想にその対処のヒントがあると思われます。
しかし、地球温暖化をもたらしたのは西洋哲学をその背景に持つ自然科学ですので、その解決方法も西洋哲学によって見つかるかもしれません。