東大阪の学び場|マナビー
居細工先生の哲学的エッセイ
居細工 豊
自尊心について

文章:居細工 豊

『自尊心とは何か?』

字義的には「自分を尊敬する心」だが、その「自分」とは何かが分からないと自尊心の意味も分からない。
また、尊敬する以上、「自分」には価値がなければならない。ならば、その「価値のある自分」とは何か。

まず、「自分」とは何かを考えてみる。「自分」とは、「自己」であり、「私」である。
この「自分」という「第一人称」の言葉を使うときのことを思い出してみるとわかることだが、必ず「他者」が存在していることが分かる。
つまり、「他者」にとっての「他者」が「自分」の意味なのである。

もし、一切の「他者」がこの世の中に存在しないと仮定してみよ。
この状況で、果たして「自分」とか「私」などという言葉は使う必要があるだろうか?いや、
ない。そもそも「他者」の存在しない世界で「自分」のことを考えることは意味がないであろう。

それゆえ、「自分」という言葉の意味は、「他者」にとっての「他者」ということになる。
「自尊心」が「自分を尊敬する心」であるならば、「自尊心」とは「他者にとっての他者を尊敬する心」である。言い換えると、「自分は他者から価値のある人間として尊敬[頼りに]されているという確信」ということになる。

『自尊心はどうして身につけるのか?』

したがって、自尊心を身につけるには、他者から価値のある人間として尊敬されなければならない。
具体的に言うと、「人が喜ぶようなことをするように努める事、かつ、その努力が人に誉められることの繰り返しによって自尊心は徐々に育まれると考えられる。

それならば、「わが子に自尊心を身につけさせるには、人が喜ぶように努力していることがわかった時、きちんと褒める努力を重ねていかなければならない。」

2015年11月17日